コンセントを増設したい、スイッチを便利な場所に設置したい、などの要望で電気工事を依頼する際には、打ち合わせのときに電気配線図(図面)を見せて説明してくれます。
しかし電気配線図の図面の見方が良く分からず、電気工事の完成図がイメージしにくいということもあるでしょう。
そこで、電気工事の際に図面の見方、見る際のポイントや依頼の注意点をご紹介します。
電気配線図とは
電気配線図は照明やコンセントなどの配置の設計を図面で表したものです。
電気配線図は電気工事の施工方法を表すだけでなく、工事に必要な部材の種類や数量なども記載されており、電気工事費用の見積もりとしても使用されます。
図面には縮小された屋内の図面に配線、配線の接続箇所、コンセント、スイッチ、照明などの電気設備の図記号が示されています。
図記号はJISで規定されていますので、見方は共通しており、記号さえ理解できれば誰でも読み解くことができます。
電気配線図はここを見る
電気工事を依頼する際には以下の点に着目して図面を見ながら完成をイメージしましょう。
・デスクや棚など家具を配置してから検討する
・スイッチ類はなるべく一カ所にまとめる
・電気機器の数を確認してから余裕を持ってコンセントの数を決める
・中途半端な位置には配置しない
これらのことに注意しながら家具などを図面に書き込んでみると、失敗が少なくなります。
設備は多ければ良いという訳ではなく、中途半端な位置にあっても結局使わないということもあります。
室内の使い方をシミュレーションして適切な位置にコンセントやスイッチを配置するようにしましょう。
電気工事を依頼する際のポイント
分電盤の空き容量をチェック
電気工事を依頼する前に分電盤の空き容量を確認し、必要に応じて契約を変更しましょう。
コンセント類は余裕を持って
コンセントの増設工事をする場合は数に余裕を持って増設するようにしましょう。
ぎりぎりの数だと電気機器が増えた際にまた電気工事を依頼することになり工事費用が無駄になってしまいます。
将来的に電気機器が増えることも考慮して計画を立てましょう。
図面は自分でも保管する
電気工事の図面は自分でも保管しておきましょう。
電気工事は1回やれば終わりという訳ではなく、定期的なメンテナンスや改修が必要になる場合もあります。
もし、違う業者に依頼する場合でも図面があればどんな工事が行われているか一目瞭然ですので工事の計画がスムーズになります。
電気工事の際は図面を確認するようにしましょう
電気配線図の見方や電気工事を依頼する際のポイントをご紹介しました。
図面の見方は共通ですので、別の業者に依頼した際もその業者はどんな工事が行われているか確認することができます。
電気工事を依頼したら図面を見て、必要な情報は図面に書き込んでおくようにしましょう。