電気を使用する私たちの生活には、電気を届ける電線が必要です。また電線だけでなくテレビを映すためのケーブルやインターネットを利用するためのケーブルなど、家のなかにはさまざまなケーブルが張り巡らされています。ケーブル類が必要であると同時にそれらを敷設する配線工事もまた必要不可欠となります。
配線工事の作業風景というものはあまり見る機会がなく、一体なにをしているのだろうとお思いの方も多いのではないでしょうか。
また、電気に少し詳しく器用な人のなかには、自分で配線工事をしてみようと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかしプロでなければケガや事故につながることもあるのです。今回も前回に引き続き、電気配線の工事、その全容についてご紹介致します。
屋内配線工事って結局なにをする?作業の内容について
屋内での電気配線の工事とはなにをすることをいうのでしょうか。ここではその作業内容をご説明いたします。
【作業内容1:天井裏の柱に電線を固定する】
電線は電気を供給するために非常に重要なケーブルなため、どこかに固定しておく必要があります。おもに各部屋への配線の拠点になるのは天井裏で、天井裏の根太や梁に固定することが多いです。
固定の仕方は簡単で、電線となるVVFケーブルを、ステップルやサドルとよばれる金具で留めていきます。
【作業内容2:ケーブルの分岐点を作る】
部屋がいくつもある場合はケーブルを分岐させ、電線同士をつなぐ必要があります。
一昔前であればケーブルをよりあわせ物理的につないでいましたが、現在は差し込みコネクターとよばれる道具を使うことが一般的です。
差し込みコネクターを使えば決められた直径に電線を剥くだけで、簡単に分岐させることができます。
【作業内容3:電線を各所(コンセント・スイッチ・照明器具)につなぐ】
用意した配線をコンセントなどが使えるように各部屋につなぐことも配線工事の重要な作業になります。
コンセントやスイッチを設置したい場所に市販のコンセントやスイッチボックスを準備しておきましょう。
その場所まで電線を引っ張ってきたら、あとはコンセントやスイッチボックスの裏にある穴に電線を差し込んで配線は完了です。
配線が完了したらそれぞれビスなどで固定しておきましょう。