工事現場や建設現場での安全対策として必須アイテムのヘルメット。
現場で作業する方は最低限の装備として常に携えているのではないでしょうか。
では、電気工事で使用するヘルメットはどのようなものを指すのでしょうか。
電気工事に対応の作業用ヘルメット
電気工事に対応しているヘルメットは通気孔が開いていないタイプの作業用・工事用ヘルメットです。
自分で新しく電気工事用のヘルメットを購入する場合は「電気工事対応」と記載されている物を選ぶのがおすすめです。
「電気工事対応」の保護帽は「絶縁用保護帽の規格試験」適合品(使用電圧7,000V以下)」となっています。
これは国が定めたもので、作業用・工事用ヘルメットのメーカー統一区分となります。
電気工事に携わる場合は必ず電気工事対応の製品を選ぶようにしましょう。
電気工事に対応していないヘルメット
電気工事に適していないヘルメットは通気孔が開いているものです。
通気孔のある作業用・工事用ヘルメットは電気工事では使用できませんので注意が必要です。
また、FRP樹脂製のヘルメットやバイザー着脱タイプのヘルメットも使用することはできません。
「保護帽」とは
ヘルメットの法律上の名称は「保護帽」です。
規定に定められた性能試験に合格した製品は保護帽の内側に検定合格品を示すラベルが貼られています。
ラベルの内容は以下のようなものです。
1.検定取得(更新)年月
2.検定番号
3.製造会社名
4.製造日
5.使用区分
6.使用材料名
7.製造日
8.JIS規格の表記
このラベルの中に電気工事に対応できるヘルメットは「電気用」と記載されています。
電気工事を行う場合には「電気用 7000V以下」の文字を確認して購入するようにしてください。
このような規定以外のヘルメットを使用して感電などの事故が起こった場合労災認定を受けることは難しくなることもあります。
場合によっては会社が監督責任を追及されることもあります。
現場で使用するヘルメットは必ず適切なものを使用するようにしてください。
ヘルメットの正しい着用方法
ここでヘルメットの正しい着用方法を確認しておきましょう。
ヘルメットはまっすぐ深くかぶります。
そしてヘッドバンドは頭のサイズに合わせて調節し、確実に固定します。
顎紐はゆるみがないようにしっかりと締めます。
ヘルメットを後ろに傾けて被ったり、顎紐を緩めたり外したりしてはいけません。
安全に作業するためにも正しく着用しましょう。
電気工事は既定のヘルメットで安全に作業を
電気工事で使用できるヘルメットについて解説しました。
ヘルメットと一口に言っても、落下物や墜落時に頭を守るだけでなく、作業内容に合わせてさまざまな性能の製品が販売されています。
特に電気工事では思わぬ事故を防ぐためにも規定のヘルメットでなければなりません。
ヘルメット本体についているラベルに記載されている内容を必ず確認して購入するようにし、会社指定のヘルメットがあればそれを着用するようにしましょう。