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戸建て住宅やマンション、オフィス内で電気を使うためには外の電線から電気を屋内に引き入れ、各部屋に分配する必要があります。その役割を担っているのが分電盤です。
今回は、分電盤の役割と仕組み、交換の電気工事の目安をご紹介します。
どの住宅にも設置されている分電盤にはどのような役割があるのでしょうか。
また、分電盤はどのような仕組みになっているのでしょうか。
分電盤は建物内に引き込んだ電気を各部屋に分ける役割があります。
さらに、電気の使い過ぎや、漏電事故にならないようにチェックし、必要に応じて電気を止める働きも担っています。
分電盤の中にはサービスブレーカー、漏電ブレーカー、安全ブレーカーの3つのブレーカーがあります。
・サービスブレーカー(アンペアブレーカー)
電気の契約容量を決定しているブレーカーで、契約以上の電気が流れた場合に電気を止める仕組みになっています。
複数の家電を同時に使った場合に頻繁にブレーカーが作動する場合は、電気の契約を見直すことをおすすめします。
・漏電ブレーカー
建物内の配線や電気器具の漏電を感知した場合に電気を止めるブレーカーです。
万が一漏電が起こった場合にも、火災や感電事故を防ぐ役割があります。
・安全ブレーカー
分電盤から各部屋に電気を送る分岐回路にそれぞれ設置されています。
規定の電流以上に使いすぎたり、配線や電気器具がショートしたときに、自動的に電気を遮断する機能があります。
ご家庭で一つのコンセントから利用できる電気は1500W(15A)までです。
エアコンなどの電気使用量の大きい家電を設置する場合は専用配線が必要です。
これら3つのブレーカーのほか、分電盤には漏電が発生して電気を停止した場合に飛び出す「漏電表示ボタン」や漏電遮断器が正しく働くかどうかチェックするための「テストボタン」があります。
分電盤は古いものを使い続けると危険です。
耐用年数は13~15年ですので、新築から13年以上経過している場合は交換の電気工事が必要です。
また次のような症状がある場合は早めに電気工事業者に交換工事を依頼しましょう。
1.頻繁にブレーカーが落ちる
2.分電盤の表面が熱い、焦げや変色、変形、ひび割れがある
3.分電盤から異音がする
4.照明が明るくなったり暗くなったりするようになった
5.新しい家電なのに調子が悪い
分電盤の役割や仕組み、交換時期の目安について解説しました。
分電盤交換の電気工事はDIYではできません。
第一種電気工事士または第二種電気工事士の資格を持っていないと取り扱えないため、分電盤が古い、調子が悪い場合は電気工事の専門業者に依頼するようにしましょう。
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